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自分が裕福なのに親が生活保護を受けるのは悪いか [政治]

久しぶりの投稿ですが,今日はしばらく前に世間で話題になった,人気芸能人の親が生活保護を受けていた件について,自分なりの意見を述べてみたいと思います。

http://www.j-cast.com/tv/2012/05/31133943.html一連の騒動は,自民党の片山さつき参議院議員が,人気芸能人Kさんの母親が生活保護を受けていた件を自分のブログに取り上げたことが発端のようです。これをきっかけに,Kさんはマスコミに相当叩かれたわけですが,これに対してKさんは謝罪会見を開き,自分が多額の収入を得るようになってからの数年分の母親の生活保護費を返還するつもりだと表明しました。

ワタクシはこの話を初めて聞いたとき,「自分が裕福なのに親が生活保護を受けるのは悪いのか?」と疑問に思ったものです。しかし,世論はワタクシの意見と異なり,最終的にKさんが謝罪する展開となったわけです。しかし,ワタクシはまだ理解できません。

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ワタクシが思ったのは,「同居しておらず扶養家族でもない親に対して,生活保護を受けなくてすむよう金銭的な援助をしなければならない義務があるとは思えない」ということでした。これに関して,法律では,

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%B6%E9%A4%8A

にあるとおり,民法第730条において「直系血族及び同居の親族は、互いに扶け合わなければならない」とあるものの,これは倫理的規定にとどまり,法的義務を定めたものではないという解釈が優勢とのこと。ワタクシは不明にしてこの規定を知りませんでしたが,たとえ倫理的規定であっても,同居していなくても直系血族である親に対しては,これを拒む正当な理由がない限りは扶養義務が生じうるということなのでしょう。

なお,生活保護法第4条には,ご丁寧にも「民法に定める扶養義務者の扶養及び他の法律に定める扶助は,すべてこの法律による保護に優先して行われるものとする」とあり,生活保護は親族による扶養義務が果たされない場合に限って発動されるものだそうです。

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そうなると,Kさんには親の扶養を拒む正当な理由がなさそうで,やはり親の生活保護費を返還するのは適切だということになりそうですね。親子中が悪くて他人同然であればまだしも,Kさんは親をお笑いのネタにしていますから。。。

今回はヒネクレなしでした。おわり。
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